2024-02-22 ヤマザキパン地獄のアルバイト11日目(2連勤の2日目)

2024-02-22 ヤマザキパン地獄のアルバイト11日目(2連勤の2日目)

 

今日はとても面白い人と出会った

 

 

天台宗では過酷な苦痛を伴う苦行荒行の先に心の平穏があると説いている

僕はこの辛くて過酷な地獄のアルバイトの先に果たして心の平穏を得ることができるのだろうか

この地獄の苦行荒行の先で何を得ることができるのだろうか

この地獄の中で僕を支えている言葉がある
「この地獄を耐え抜くことができたならどんな仕事もバイトも怖くない。社会でひとりで生きていくことも怖くない」
そんなことを心の中で思いながらそれを心の支えにこの過酷な苦行を耐え続けている。

 

昨日は「慣れて少し楽になった」と書いたが、やはり依然として死ぬほどきついことは変わらない。

特に昨日のアルミの皿を取る作業はとてもきつかった

速度があまりにも速すぎた

完全に1秒に一個のペースで4時間ぐらい永遠と続けさせられる

しかも簡単すぎてつまらなすぎてすぐに飽きてしまってまるで拷問だった

アルミの蓋に手の体温を奪われて、手は凍えて動かないし

女性用の低い台のレーンなので僕の身長に合ってなくてすごく腰が痛くなったし

今思い出したけど僧帽筋(肩)がガチガチになってしまって死ぬほど痛かった

少しでも凝りをほぐそうと動かしたら、何度も筋肉がつってしまって本当に拷問だった

 

 


バイトのシフトはこんなふうになった
3/1は病院の予約が入ってたので休みにするしか無かった

日 月 火 水 木 金 土
      ㉑ ㉒ 23 24
25 ㉖ ㉗ ㉘ ㉙  1 ②

 

シフト変更の紙はアルバイトルームにおいてあって、こんな小さい紙だった


今日はなんと初めて菓子パン課に配属された

菓子パン課に行ったら第一と第二に分けられているらしく、僕は第一らしい

待ってる時に隣りのおじさんに話しかけて聞いてみた

初めに書いた面白い人との出会いというのはこのおっさんのことではない

このおじさんは3、4年ほど来てるらしい

別に仕事を持ってて時間が空いた時にたまに来てるらしい

本当かは怪しい

菓子パン課は楽な方と言われた、、VEMパンは3階にあると言っていた

どうやら色々な課のパンを作るために生地を運んだ捏ねたり焼いたりしてるみたい?

若くて体格のいい男しか配属されないと言われた

ペストリーはきついけど、VEMパン程ではなくて、ペストリーはなぜかレーンがやたら速いだけらしい

 

 

僕が任された係は「ぐちゃぐちゃに流れてくるコロネパンのパンだけを綺麗に並べて次の係の人が中にチョコを入れやすくする」だけの作業だった

ただ速くて大変な上に前のめりになってやらないといけなかったので腰と背中が地獄だった


次はパンを焼いく時の下の金属のトでかいレーを熱いまま拭きまくる作業だった

アツアツなので軍手を二重にして着けてグローブをつける

低温やけどになるので、隣に常にバケツに氷が入れられていて手を冷やせるようになっていた

扇風機も向けられていて、水も飲むようにとウォーターサーバーが用意されていた

たしかに死ぬほど暑かった

しかも動いてるチェーンのそばに手を置いてひたすら拭かないといけなくて手を滑らせたら即指が飛ぶ危険の中での作業だった

これぞ、まさに3Kって感じだと思った

楽して稼げる仕事なんてあるわけな無い

今の僕のようになんの能力もないなら「キツイ、汚い、危険」の3Kしかないのだと身に染みなかまら作業してた

何度も手が熱を持って熱くなって低温やけどになりかけてたので頻繁に手を氷に入れて冷やしてた

手を冷やしてる間に多少拭けなかったやつがあったけどしかたない

僕はヤマザキパンに忠誠を誓ってるわけでもないし、一生の仕事とする訳でもないし

ヤマザキパンのために身を犠牲にして仕事をするのは嫌だからしかたない

アルバイトだから労災保健とかも無いだろうし(よく知らない)

午後からまた流れてくるパンを並べる作業になったのだが、それが完全に限界を超えてる速度で押し寄せてきた

作業を教えて貰ってパンが流れてくるのを待ってたら突然大きなサイレンが鳴り始めた

まるでダムの放水のサイレンのような…

なんとコッペパンの洪水がレーン一杯になって一気に押し寄せてきた

流れる速度を測ってみたら1秒で3個流れてきてた

それを並べて1列にするのが僕の役割だった

スーパーでコッペパンのマーガリンとアンコとか、コッペパンのマーガリンとジャムのサンドイッチみたいなパンをよく見かけるがそれだった

機械に1列で入れるために僕が並べるのだ

動体視力を鍛えるかのような、なにか特殊な訓練でも受けてるかのような感じで酷く目と腕の筋肉を酷使した

そんなのを何時間もさせられて死にそうだった

ざっと数万のパンを作業させられたことになる

しかも時計が見えない場所だったのがとてもしんどかった

時間が見れない状況下でああいう過酷なことを延々とやらされるのがあんなに辛くて苦しいものだとは知らなかった

時間が分からないというだけで10倍はキツさが増した

その後は流れてくるピザに切ったソーセージを乗せる作業になったのだが、そこで面白い人に会った

 


流れてくるピザに4人で切られたソーセージを乗せる作業だったのだが、
最後に来た人が「暑いですねー」と言いながらやってきた

なんだか慣れた様子だった

名札が紫色だったので聞いてみることにした

「すみません、名札の紫色ってどういう意味なのか分かりますか?」

高校生という意味だったらしい

今高校3年で、高校1年から3年間ヤマザキパンのバイトに通い続けた猛者だったそうだ

僕が
「こんなきついバイトを高校生で3年も?!すごい根性ですね!すっげぇ!!!」
と言ったら色々話してくれた

彼の話の内容ははこんな感じだった。
「休みの日に何もしなかったら何もせずに一日が終わって何にもならない。でもここに来たら1万弱になる。運動だと思えば運動しながら1万貰えるようなもんだって思えばいい。それにこんなきついバイト他にないからここに慣れたらどんなバイトも仕事も怖くない。だからキツけどずっと続けてきた」

この話を聞いて自分よりもずっとすごい人でとても面白い人だと分かった

僕と同じ理由でここに来てる人がいるとは全く思ってなかった

それを高校3年間やり抜くとは…

彼に色々な話を聞いり話したりした

彼は色々なアルバイトを色々とやってきたらしい。
引っ越しのバイトもやったけど、ヤマザキパンよりもずっと楽だったそうだ。
色々なバイトを経験してヤマザキパンがぶっちぎりで一番過酷で一番キツかったそうだ。
倉庫の整理でバーコードで管理する作業はヤマザキパンほどでは無かったけどかなりきつかったそうだ。

ヤマザキパン工場よりきつい仕事は無い」
と言っていた。

僕も同じだと話した
「恩師の先生が『ここよりきついバイトは無いから是非やってみるべき!』と言って僕は来た。6連勤した時は倒れるかと思った」
と話したらギョッとされた

ヤマザキパンのバイトは本当にぶっちぎりで過酷なので短くても2日に1回が限界だそうだ

「6連勤なんてよく倒れませんでしたね」
とビックリされた

それを聞いて
「僕は本当にとんでもない経験をしてしまったんだな」
と我ながら呆れてしまった

彼の話を聞いたら家は宗像だそうで、大学に合格したので4月から一人暮らししながら福岡大学に行くそうだ

僕もすぐ近くに住んでるという話をしてなんだか運命的なものを感じた

後でラインを交換しようという話になった

彼に趣味を聞いたら筋トレが趣味でジムに通っていると言って、僕も同じだと話してさらに話が盛り上がった

運動や体を動かすのが好きでその延長で筋トレとかヤマザキパンの過酷な肉体労働をやってたらしい

僕も同じだと言って、「ダイエットだと思って耐えてる。ここに来てる5日で2キロ減った」とか話して盛り上がった

彼はいくら食べても体重が増えないのが悩みだと言っていた

お母さんの晩御飯を食べたら必ずジムに行ってるそうだ

いくらでも食べたいし食べられるし食べても体重が増えないと言っていた

福大で運動好きでいくらでも食いたいと言ったらあの店しかないよな…

「大和家」しかない

彼は大和家を知らなかったのでどれだけ素晴らしい店か詳しくお教えした

彼にここの近くで美味しい店を知らないか聞いてみたら、ここのラーメン美味しくて一番好きだそうだ

ラーメン焼肉 志んや
https://maps.app.goo.gl/fZTMth8uBGvrxx6K9

彼は接客の仕事が好きらしく福大に行ったら博多で居酒屋のバイトとかやりたいと言っていた

博多まで行きやすいから福大選んだようなものだとも言っていた


彼の言葉で強く印象に残った言葉があった
「なんとかなると気楽に思ってればなんとかなるとんだ。こんなきついバイトだって朝行きたくなくても気がつけばもうこんな時間だ。やまない雨はない」

そんなことを言ってくれた

「さすがこんなに抜群に過酷なバイトを高校生で3年間耐え抜いた人の言葉は違う」
と思った

仮に僕に子供がいたらちょうど同じくらい年下のはずなのに、
「僕よりずっと強くてずっとすごい人だ」
と本当に尊敬した

その時僕はNARUTOのこの有名なシーンを思い出した
「この世界にゃお前より年下で、オレより強いガキもいる」
https://www.google.com/search?sca_esv=d3e75792890ecf3a&sxsrf=ACQVn09rDOQpxsej9wV15Vw5iEqBNhg8fg:1708598562126&q=%E3%81%93%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AB%E3%82%83%E3%81%8A%E5%89%8D%E3%82%88%E3%82%8A%E5%B9%B4%E4%B8%8B%E3%81%A7%E3%80%81%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%82%88%E3%82%8A%E5%BC%B7%E3%81%84%E3%82%AC%E3%82%AD%E3%82%82%E3%81%84%E3%82%8B&tbm=isch&source=lnms&prmd=ivsnbmtz&sa=X&ved=2ahUKEwi7tO_S4b6EAxVlgFYBHeBvDfAQ0pQJegQICxAB&biw=412&bih=722&dpr=2.63


たぶんこの過酷なバイトで1番面白かった出会いに違いないと思った

 

 

話は変わるが、ヤマザキパン工場では衛生面がかなり徹底されていたいんしょうだった。

こんな感じだった

工場に入る前には清潔な制服に着替えて髪の毛はネットに二重にして入れる。
工場の現場に入るまでに3回粘着ローラーで全身の服や帽子に付いたゴミや毛を取りまくる。
何度も何度も手にアルコール消毒をする。
グローブは至る所に置いてある。
不潔な場所を触ったら必ず65%エタノールを付ける。
イチゴやバナナといったフルーツは必ず65%エタノールに浸けて消毒する。
台車を触る時は紙越しに掴む。
作る商品が変わる事に機械やレーンを徹底的に掃除をしてエタノールで全てを拭いたり、機械の器具はエタノールに沈めて消毒する。

ざっとこんな感じだった。

よく
ヤマザキパンが腐らないのは衛生的に清潔だからだ」
と聞くがおそらくそれは本当だと思う。
異常なくらいエタノールでの消毒や、ゴミや毛などの異物混入の対策を徹底している印象だった。

ただ、それ以外のわりとどうでもいい謎ルールなんかけっこうテキトーだった感じだった。

指差し確認!とかいっぱい貼ってあったりするが、誰1人やってる人いなかったり…

エタノールというのは大きな缶に入っていて、
缶には
「サン・エタノールY」
と書かれていた。
成分を見たら
エタノール65%、乳酸ナトリウム」
と書かれていた

食用の高濃度の焼酎みたいなもんだと思う

ただ、いちごとかバナナとかを使っている商品では必ずフルーツをその食用エタノールにどっぷり浸けて消毒していたので、
お酒弱い人や車の運転をする人なんかは食べない方が良いのでは…
とやや不安に思った

実際どうなのだろうか

 

 

 

せっかくなのでその日においてあった無料の試食パンを毎回メモって書くことにした

 

今日の無料の試食パン

 

ランチパック あまおういちごジャムホイップ

       ラ・フランスジャムミルク

       メロンジャムミルク

       ソース焼きそば

       はちみつマーガリ

       オムソバ風

       ツナマヨ

       ツナマヨ2倍特盛

       てりやきチキンマヨ大盛り1.5倍

セブンイレブン しっとりたまごむしぱん

ひとクチもち食感チーズ

ふっくらツナマヨネーズパン

カレーパン(2個入)

生フランスパン

コーンマヨネーズパン

ナイススティック

和風ツナパン

ハムとチーズのピザパン

ダブルカスタードドーナッツ