2024-02-08 人生で初めてのアルバイトで過酷と有名な山崎パンで働いてみた
思い出すままに思いつくままに一発書きで書きまくっただけなので読みにくかったらごめんなさい。
全てノンフィクションの全て本物の本当です。
死ぬかと思った。いつ倒れてもおかしくないと思いながら動き続けて、「これより楽なバイトいくらでもあるだろうな」と思いながら耐え続けた。
初日は8:00集合だった。しかし、すでに他のアルバイトや派遣の人達が並んでいる。今はまだよくわからないのだが、もしかしたら「早い物順で楽なところや希望するところを選べる」のかもしれない。8:00になって人事の人が「今日始めての人は?」と言ったので手を上げた。人事の中年の女性が「二人しかいない…」と言っていた。初日から遅刻した人がいたようだ。「これが底辺のバイトの光景か…」といきなり不安でしょうがなかった。ネットでは「日払いで現金で日給を受け取れる」と書いてあったが、日払いで現金で受け取れるのは派遣の人だけらしい。アルバイトの人は翌月の10日に銀行口座に振込だそうだ。あとアルバイトの人はメイトカードという山崎パンのキャッシュカードのようなものを渡された。食堂での支払いで使うためのカードのようだ。
人事の女性は親切で丁寧で優しかった。山崎パンの人はどの人も親切で優しくて丁寧で全く嫌な思いをすることはなかった。Googleのレビューではものすごく怖いレビューばっかりで不安でしょうがなかったが、そんなやばい人やパワハラをする人なんかは皆無だった。ネットのレビューがいかに信用できないか身にしみた。
これ全部大嘘でした。
「気分が悪くなる言葉遣いや態度の方々には終始驚きと恐怖で気が狂いそうでした。言葉の重みを学んで下さい。初心の気持ちを忘れないで下さい。工場内は色んな装置や食品を取り扱っているので、勝手に自己判断できないことが沢山あります。そこをもう少し言葉にして教えていただきたかったです。無言で指図されるのは非常に気分を害しました。」
「パワハラは当たり前、先輩から後輩に向けての罵声は凄いものです。
新入社員は7月あたりから正式に正社員にされ、残業は2時間は当たり前になります。
バイトの人も初日から結構きつい仕事内容をやらされます。
バイトも正社員もキツくて辞める人は多いのでこの仕事をお勧めはしません。」
「コロナ禍の副業として1度派遣で働きました。
生菓子(ケーキ、洋菓子)担当でした。
仕事内容聞かされず、すぐに現場へ
・何も教えてもらっていない状態で「なんでわからないの?」と高圧的に言われる
・大きなため息や舌打ちをされる
・業務中、メガネをかけたおばさん社員がずっと怒鳴る
・言葉で何も教えてもらえず、話しかけても「見たらわかるでしょ」と言われ見よう見まねで動くと「馬鹿なの?」と言われる
・腹が立ったので、完璧に素早く仕事をしたら「あんた私の仕事奪う気?なんなの?」と怒られる
・教えてもらっていない状態で「なんでこれやってないの」「なんでできないの」「使えないからあっち行って」と吐き捨てる
・邪魔と何度も言われる
奴隷だと思ってます。
綺麗に社員だけが態度悪いです。
どのスタッフもタメ口で命令口調、初対面なのに敬語も使えない大人ばかりです。
派遣やパートを舐めてます。
工場の社員全員感じ悪いです。
頭の悪さ、教養の無さに驚きます。
年中アルバイト募集している理由がはっきりわかるので、気になった方は一度行かれてみてください。
もう貴社の食品は二度と購入しません。」
「パワハラや威圧が非常に多く人間性が非常に疑われる人間が殆どであり、労働環境は人間関係目線で考えると最悪と言えます。
中も不衛生な場所もあり二度と働きたくないです。」
「洋菓子課と和菓子課で数回お世話になりました。
和菓子課は体力使いますがアットホームな雰囲気でしたが、
洋菓子課⚠️特に生ケーキ部は、派遣会社ワーカーさんへのハラスメントなどほぼ毎回、感じました。
何名かクチコミにもありますね⚠️
以前から言われてるにも関わらず、改善されてません。
ヤマザキ製パンの本社のお偉いさんが派遣会社ワーカーの覆面でバイトに入って調査をしてください。お願いします。
ヤバいです。」
「洋菓子生ケーキ:コチラで何日かお世話になる予定でしたが、皆さんの口コミ通り精神的ダメージがハンパない、怒鳴り声がずっと響きわたりストレスのはけ口に扱われます!2日で鬱になりそうでした。また意図的に作業ミスを誘うように陰湿な行為をする30代くらいの管理者?作業割り振りされなかったので「なにか作業ないですか?」と聞くと「ない」と一言!驚くとともに失望しました。ただの教養のないストレスだらけの可哀想な人材が集まる会社です。
※日給手渡しの女性の態度も何様?と言いたくなる、ただ渡すだけの仕事であんな高圧的態度はおかしいよ!ありがとうございました、とかお疲れ様でした!とかはないのですかね?早急に覆面調査していただきたいです!
世界の山崎???私もコチラの商品は二度と買わないでしょう、あんな人達が作るんですもん!本気でお願いします!」
「派遣で何度か勤務しておりますが、他の方も書かれていますが、本当にアルバイトに対する社員の対応が悪い。奴隷と思っているのか。本日洋菓子生ケーキに入りましたが、はじめてする仕事を真剣にやっていたら、社員の方からおまえしっかりやれ、センスないなと罵倒され、他の部署に回されました。人事課の給料を渡す、年配の女性も態度が横柄で高圧的。山崎パンの製品が嫌いになりました。立地も悪い上に、このような対応をアルバイトに続けている限り、一生人手不足は改善されないと思います。同じ食品工場で働くならプライムデリカの方が優しく教えてくれます。」
帰りに人事の方で少々口調が厳しい方がいたのだが、僕が
「今日初日で分からなくなったのですが、〜はどうすれば良いのでしょうか?」
と聞いたら丁寧に教えてくれた。
一方で、直後に「年上に敬語を使えずにタメ口で質問して何度も同じことを質問していたチャラい人」には辟易した様子でやや口調が厳しかった。しかし、それは僕から見ても「気持ちはわかる」「口調が厳しくなるの無理はない」といった感じだった。
「Googleマップの口コミに書いてあった人事の女性はこの人だろうな」と思った。
中に入る時や移動では衛生が徹底されていて、服、マスク、粘着テープでのごみ取りはもちろんのこと、髪の毛落下防止のためにヘアネットと頭を覆うやつをつけなけらばいけなかった。名前は忘れた。帽子は「派遣・アルバイトの男性」は青、「女性は赤」、社員は白、班長は白帽子に黒線一本、係長は白帽子に黒線二本、課長は白帽子に赤線一本だ。帽子の額の部分に名札をつけていて、帽子の色とその名札で相手の階級と名前を識別する仕組みになっていた。
工場の中に入るとコンビニがあった。ヤマザキショップだ。さすがは山崎パン工場…。普通のコンビニと同じかんじだったが、山崎パンは200円くらいのやつなんかの高めのやつが全て一律50円だった。おそらく原価に近いんじゃいかな。現金は使えずに、支払いはPaypayかd払いだけだった。食堂に移動して食堂について聞いた。噂通りパン食べ放題だった。パンだけじゃなくて、肉まんとピザまんもあった。食堂はカレー250円くらい、定食250円くらい、天ぷらうどん300円くらいと激安だった。しかし、メニューはその3つしかなかった。
コンビニと食堂の厨房は朝◯時(忘れた)〜夜◯時(忘れた)なのだが、食堂は24時間開いていて、パンと肉まん(とピザまん)は24時間食べ放題だそうだ。
お昼に食堂で食べたのだが、試食という名前の無料食べ放題のパンは人気のパンばっかりだった。ネットの噂では「人気のないパンしかおいてなかった」と書いてあったがとんでもない。ランチパック、薄皮シリーズ、コンビニにおろしてるコンビニブランドの人気そうなパンがあった。ランチパックなんかはいかにも人気そうなピーナッツクリーム、たっぷりチョコ、メンチカツだった。ただし、消費期限が明日か明後日のものだけだった。おそらく消費期限で捨てる予定のやつを「捨てるくらいなら無料で食べてもらおう」といった感じで置いてるみたいだ。
昼の食事は最高だった。飲み物は、煎茶、緑茶、烏龍茶、麦茶、水の熱いの冷たいのが機械で飲み放題だった。 僕が食べたのは
・肉まん1個
・ミニストップブランド いちごと練乳のロールパン
https://mognavi.jp/product/785259
・ランチパック メンチカツ
・ランチパック たっぷりチョコ (ダブルクリーム)
https://www.lunch-pack.jp/lineup-gallery/detail.php?product_id=2516
の4つだ。さすがに食べすぎたが、どれもかなり美味しかった。とくに肉まんは旨くて好きだった。山崎パンの肉まんがあんなに美味しかったとは…。
仕事は9:00から始まった。入ってすぐの人は「生ケーキ」という場所と決まっているらしい。洋菓子課という部門だそうだ。しかし、ベテランアルバイトのおじさんに聞いた話では「洋菓子・生ケーキは一番きつい。和菓子がラクでいい」そうだ。
ぼくが配属されたのはベルトコンベアの最下流で、出来た商品を番重(ばんじゅう)と呼ばれる入れ物に入れて積み上げたり運んだりする役割だった。そしてその場所こそが、「ただでさえ最も過酷」と言われる「生ケーキ」の中で最も過酷な役割だった…。なぜならば、番重は30秒でいっぱいになり、その番重の入れ替え作業で30秒に一回重いものを盛って腰を落として立ち上がるという作業をし続けるからだ。商品の向きを変えて入れ方を考えながらひたすら重いものを持って屈伸運動をぶっつづけで4時間…。観察してわかったのだが、女性は生ケーキの中でもラクなところだけだった。女性は粉砂糖振りかけるだけだったり、蓋をするだけだったり、シールを貼るだけだったり、それだけだった。僕は男でがっしりしていたから最も過酷なところを指定されたのか、それとも面接で「どんなきつい仕事でもやります!」なんて豪語してしまったからなのか…。聞いた話では「バナナの皮をむき続けるだけの作業が死ぬほど過酷だった」という話を聞いたが、とんでもない。隣のレーンがまるごとバナナを作るベルトコンベアで見てたのだが、バナナを剥くだけなんて一番楽な仕事だ。見てて羨ましかった。僕は人生初のアルバイトで、「最も過酷といわれる山崎パン」の「最も過酷な部署である生ケーキ」の「最も過酷な場所」を担当することになってしまった…。
始めはモンブランだった。番重(ばんじゅう)に向きを変えながら3列、5列、5列と13入れる。これが複雑でしかも早い。2秒で1個が流れてくる。両手でやらないと間に合わない。しかも一杯になったら番重を別の場所に乗せて、新しい番重を乗っけて、さらに番重を重ねる数は11と決まっているのでそれのカウントもある。しかも、エラー品は僕がはじかなければいけない。他の人の5倍の量の仕事をし続けなければいけなかった。山崎パンでの商品の作り方はほとんどマンパワーだった。僕はてっきり「機械」でいろいろやってるのかと思ったが、実際は「焼くのとベルトコンベアで流す以外は全て手作業で行う作業」だった。容器に入れるのも商品を作るのもクリームを絞るのもふたをするのもシールを貼るのも運ぶのもすべて手作業のマンパワーだった。「これが工場制手工業・マニュファクチュアか…」なんて思いながらやってた。
やり始めて1時間で腰が痛くなったのだが、まだ午前の4時間の中の1/4だと思うと気が狂いそうになった。たまに作る商品が終わって別の商品に移るときに、「アルバイトにどんな作業をするかの説明と実演」があったので、その間だけ膝を折ってかがみ込んで腰の負担を和らげて休んで紛らわした。およそ5分ほどだったと思うが、それがなかったら耐えられなかった。
商品はできあがったら番重の横に紙を貼るのだが、こんな感じの手書きの縦長の紙だった。
検 検
品 品
250 500
B1-2 B1-2
どうやら個数のようだと思ったらそのとおりだった。
腰が痛すぎて死にそうになってたときに、
◯◯◯
検
品
Z48
B1-2
というのが来たので、「48個!やった!すぐに休める!」
と思ったのだが、なんだか作る直前の説明・実演の雰囲気がやけに重々しいし、やたら長い。
「48個のはずだろ?!どういうことだ!」
と思ったら、「Z48」じゃない…これは「848」だった…
その後のことは正直記憶にない。なんか、腰の痛みに耐えながら心と思考を停止させてただ機械のように手と体を動かすことだけを考え続けていた気がする。
昼休みは1時間だった。
更衣室に戻ったら、他のアルバイトの人達が居て、全員床に座り込んでヘトヘトな様子で休んでいた。
僕はと言ったら、これを予想してダイソーの断熱シートと枕を持って行っていた。更衣室の最奥に断熱シートを敷いて大の字に寝て頭を枕に乗せて腰を休めた。これがなかったら死んでいた。といっても横になれたのは20分だけだったが、それだけでも全く違った。
午後の仕事では少々慣れた感じだった。何も考えなくても手が動くようになった。しかし、体を最小限の動きで負担を減らして最適化させる必要を感じていた。体を大きく動かすと負担が大きすぎる。色々と考えて体の動きを最小限に最適化させようとしていくらか楽になったように感じた。ただし、腰痛だけはどうにもならなかった。せいぜい、流れが一瞬止まったときにかがみこんで腰をいたわる程度だった。
しかし、番重を持ち上げたりかがみ込んで番重を乗せたりしてるときに、「筋トレしまくって鍛えていてほんとに良かった」と思った。このときほど筋トレしていてよかったとおもったことはない。
午後はきつすぎて記憶が殆どない。ただ「きつい」「腰痛い」「番重(ばんじゅう)」とだけ…。
永遠に思える地獄を耐え続けて気がつくと18時になっていた。社員の人に「18時になったのであがっていいですよ」と言われたときは本当に涙が出そうになった。
そういえば、社員の人が優しくてありがたいと思ったことが合った。ぼくが手を滑らせて商品をひっくり返したりしてミスをしてしまっても、それを咎めたり怒ったり全くしないで何も言わずに僕のミスをカバーしてくれた。あと、番重を乗せるときにどうしても少しズレて乗せてしまったミスを何度かしてしまったときも、それを咎めたりおこったり全くすることなく何も言わずにそのミスを修正してカバーしてくれた。僕は「ミスしたら怒られる」と思っていたのだが、社員の人は「ミスは誰だってするもの」「しかたのないもの」「みんなでカバーし合うもの」っていう印象を受けてとてもありがたくて嬉しかった。誰だよ、「パワハラ三昧で奴隷同然の最悪の職場」だなんてGoogleマップの口コミに書いた奴らは。
帰りに更衣室で着替えようとしたのだが、腰が痛すぎてまともに服を着替えられない。帰り道歩くのも腰が痛すぎて脚の筋肉の疲労で真っすぐ歩けなかった。帰りは車で1:20かかったけど、体と脳と心が疲れすぎて一瞬で家についた感じだった。体は疲弊してくたくただけど、脳はそれほど疲れていない気がする。心は国試の勉強よりも遥かに楽だ。
あまりにきつすぎて地獄過ぎて連日で入れてしまったのを激しく後悔している。早く寝なければ…