【歯科】ROC曲線と尤度比
【まとめ】
このROC曲線の図を書ければそれだけでよい。変な式とか覚えなくていい。
この図を使わないならば、この4つの式を丸暗記して覚えないといけない。
偽陽性=(1ー特異度)
偽陰性=(1ー感度)
陽性尤度比=感度/(1-特異度)
陰性尤度比は(1-感度)÷特異度
上のROC曲線の図(グラフ)を使って覚えなら、↑この4つの意味不明な式を丸暗記したりする必要はない。
【まとめの説明】
赤の丸●を原点として見るなら、特異度と感度となる。
青は陽性尤度比と陰性尤度比(傾きの大きさ)。
陽性尤度比は感度の信頼性の大きさ(傾きの大きさ)。
陰性尤度比は特異度の信頼性の大きさ(傾きの大きさ)。
【理解】
検査の感度(病気の人の陽性)、特異度(健康な人の陰性)は100%ではない。
だから、「その感度と特異度がどれくらい信用できるものなのか」というのが陽性尤度比と陰性尤度比。
具体例)
感度◯◯で陽性とでた。「その陽性まじで正しいの?まじで病気である可能性はどれくらい?」→陽性尤度比
特異度◯◯で陰性とでた。「その陰性まじであってるの?ほんとに病気もってない可能性はどれくらい?」→陰性尤度比
イメージ
陽性尤度比=「陽性で間違いない」度。陽性が正しい信頼性。
大きいほど陽性が正しい可能性高い。
陰性尤度比=「陰性で間違いない」度。陰性が正しい信頼性。
0ほど陰性が正しい可能性高い。
定義 イメージ
陽性尤度比=感度/偽陽性率(1-特異度)=(正しい陽性)/(間違った陽性)
陰性尤度比=偽陰性率(1-感度)/特異度=(間違った陰性)/(正しい陰性)
【ROC曲線との関連性】
赤の丸●を原点として見ると特異度と感度。
青は陽性尤度比と陰性尤度比(傾きの大きさ)。
グラフで見ると陽性尤度比と陰性尤度比の関係性がわかりやすい。
このグラフ上の点で、「陽性尤度比(陽性が正しい可能性)が大きくて、陰性尤度比(陰性が誤ってる可能性)が小さくなる」点が良い点ということになる。
陽性尤度比と陰性尤度比のバランスでカットオフ値(検査結果の陽性と陰性の境目)を決める。