【歯科】金属の融点と使用。金合金の金含有率

【歯科】金属の融点と使用。金合金の金含有率


【簡略した覚え方】
(正確ではない。問題を解くためだけのための覚え方。まずは覚えやすくするためのイメージづくりのために簡略化した数値)

チタン     1400度
コバルトクロム 1300度       クラスプ
陶材焼付    1200度
純金      1100度
金合金     1000度 Ⅰ金90% インレー
              Ⅱ金85%  クラウン
              Ⅲ金80%   ブリッジ
              Ⅳ金75%    クラスプ、金属床
金パラ      900度 金12%  ぜんぶ(インレー〜金属床)

 

【正確にはこう】
金属       融点         使用
チタン      1600度
コバルトクロム  1300度      キャストクラスプ
陶材焼付     1200度
純金       1050度100%
タイプ1金    1000度 90%  インレー
タイプ2金          85   インレー、クラウン
タイプ3           80   クラウン、ブリッジ
タイプ4      950度 75   クラウン、ブリッジ、
                    キャストクラスプ、金属床
銀パラジウム   950度 12   インレー、クラウン、ブリッジ、
                    キャストクラスプ、金属床

 

 

【例題】

DES116-3D20
融解温度が最も高いのはどれか。1つ選べ。 
a チタン合金 
b タイプ1金合金 
c タイプ4金合金 
d 陶材焼付用金合金 
e コバルトクロム合金

歯科用合金の物理的性質に関する出題である。合金の錬造では、融解温度に応じた熱源や埋没材が必要となる。

Oaチタン合金(純チタン)の融解温度は約1,668度程度である。
X bタイプ1金合金の融解温度は約925~1,015度:程度である。 
X cタイプ4金合金の融解温度は約940~953度:程度である。 
X d陶材焼付用金合金の融解温度は約1,100〜1,250度:程度である。 
X eコバルトクロム合金の融解温度は約1,320〜1,390度:程度である。 
参考 107A-40
歯科鋳造では合金の融解温度に応じた溶解熱源を使用する。
・ブローパイプ炎:タイプノッチ金合金、金銀パラジウム合金
・白金線電気炉:陶材焼付用金合金。高周波誘導炉:コバルトクロム合金
・アーク炉:チタン合金

 

参考URL
https://www.oralstudio.net/dictionary/detail/2543#:~:text=%E3%83%BB%E8%9E%8D%E7%82%B9%E3%81%AF1000%20%2D%201050%E5%BA%A6%E4%BB%A5%E4%B8%8B%E3%81%A7%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%81%8C%E8%89%AF%E3%81%84%E3%80%82
【鋳造用金合金】
・加工用金合金と比較して融点が低く、鋳造収縮も少ない。
・融点は1000 - 1050度以下でフローが良い。
・ADA type1 - 4まである。
→Type1:Au+Pt:83%以上 HV:50 - 90 伸び:18%以上 融点:930度
→Type2:Au+Pt:78%以上 HV:90 - 120 伸び:12%以上 融点:900度
→Type3:Au+Pt:78%%以上 HV:120 - 150 伸び:12%以上 融点:900度
→Type4:Au+Pt:75%以上 HV:150以上 伸び:10%以上 融点:870度
https://www.dental-plaza.com/academic/dentalmagazine/no146/146-8/

[金合金/JIS規格・ADA規格タイプ別金合金]YAMAKIN株式会社
https://www.yamakin-gold.co.jp/prdct_dental/alloy/golda03.html