【歯科】ブラッシング法の種類

【歯科】ブラッシング法の種類
2023-11-23

 

 

予防歯科学 p.49,50より引用



口腔保健・予防歯科学 第1版 p.158より引用

 

 

例題 麻布117-2B11(問題・解説)より引用

歯ブラシの脇腹を用いて、振動させないブラッシング法はどれか。1つ選べ。
a バス法
b フォーンズ法
c ローリング法
d チャーターズ法
e スティルマン改良法

(解答・解説は下)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

xa バス(Bass)法は歯ブラシの毛先を用いる方法で、毛先を歯肉溝に入るよう歯軸に45度の角度で当て、近遠心的に数mmの範囲で微振動させる方法である。操作が難しいが、歯肉溝や歯頸部の清掃に適している。 

xb フォーンズ(Fone’s)法(描円法)は歯ブラシの毛先を用いる方法で、毛先を歯面に直角に当て、頰側では円を描くように描円運動、舌側では横磨きなどで前後に動かす方法である。振動はさせない。操作が容易で、小児でも習得しやすい。 

Oc ローリング法は歯ブラシの脇腹を用いる方法で、毛先を根尖側に向けて、毛の脇腹を歯軸にほぼ平行に当て加圧しつつ、切端側に回転させる方法である。振動はさせない。操作は容易であるが、歯肉溝や歯頸部の清掃が難しい。 

xd チャーターズ(Charter’s)法は歯ブラシの脇腹を用いる方法で、毛先を切端側に45度の角度で当てて根尖方向に移動し、毛先が歯間部に入る場所で歯肉を圧迫振動させる方法である。操作が難しく、プラーク除去効果が低い。鼓形空隙の大きい患者に適用される。 

xe スティルマン改良(ModifiedStillman)法は歯ブラシの脇腹を用いる方法で、毛先を根尖側に向け、歯肉を圧迫振動させたあとに切端側に回転させる方法である。歯肉へのマッサージ効果とプラーク除去効果が同時に得られるが、操作が難しく、歯頸部のプラーク除去効果が低い。