【歯科】中枢性顔面神経麻痺

【歯科】中枢性顔面神経麻痺

原因
顔面神経核より中枢側に生じた障害による麻痺。
主な原因は、脳出血脳梗塞脳炎といった頭蓋内病変。
他の原因では、糖尿病、慢性アルコール中毒が誘因となることもある。

症状
頭蓋内病変の存在する患側とは反対側に麻痺が生じる。
末梢性顔面神経麻痺との最大の鑑別点は「中枢性顔面神経麻痺では前額部のしわ寄せが可能」。
理由は「前額部の表情筋だけは両側の大脳皮質が神経支配している」から。そのため一部(患側)の中枢に病変があっても健側の大脳皮質にのおかげで前額部の表情筋に麻痺が起らない。

 

最新 口腔外科学 第05版 p.422より引用