【歯科】全身麻酔での智歯抜歯治療での死亡事故ニュース。模試の例題付き。

【歯科】全身麻酔での智歯抜歯治療での死亡事故ニュース。模試の例題付き。



2023-12-10実施の麻布web模試より引用

歯科医師国家試験107A115

一般

全身麻酔に際して、気管チューブが気管内に挿入されているのを確認するのに最も確実な指標は どれか。1つ選べ。
a 脈拍数
b 気道内圧
c 気管チューブのカフ圧
d 経皮的動脈血酸素飽和度
e 終末呼気二酸化炭素分圧

(答)e
解説
 全身麻酔において気管挿管は気道確保方法として確実である一方、気管挿管が適切に行われていないと患者は呼吸不能となり重篤な障害を招くことになる。そのため気管挿管の手技終了後は、気管チューブが気管内に確実に挿入されていることを確認する必要がある。
 終末呼気二酸化炭素分圧(濃度)はカプノメータによって測定する。カプノメータは呼気中の二酸化炭素分圧を測定することにより高炭酸ガス血症の有無を判断できるとともに、呼吸のリズムや呼吸数を評価することもできる。気管チューブが気管内に適切に挿入されている場合、終末呼気二酸化炭素分圧は正常であり、かつカプノグラムの呼吸波形も正常となる。したがって、気管チューブが気管内に挿入されているか否かの判断指標としては、最も確実な方法の一つであるといえる。
(麻布実践107より引用)

 

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YouTube

酸素チューブ誤挿入か 歯科治療で支援学校生死亡(2023年12月16日) - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=Wbvv_9qoJxU

「まさか命を落とすとは…」 親知らず治療で支援学校生徒が死亡 父親は…【スーパーJチャンネル】(2023年12月16日) - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=_u3YcJ5rVss

まさか命を落とすとは…」 親知らず治療で支援学校生徒が死亡 父親は…【スーパーJチャンネル】#shorts - YouTube

https://www.youtube.com/shorts/U_0Sbi7RjCY

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231216/k10014289881000.html

全身麻酔の抜歯治療で死亡か 特別支援学校17歳生徒 大阪 堺

 

2023年12月16日 13時35分 

 

ことし7月、大阪・堺市の歯科診療所で、特別支援学校に通う17歳の男子生徒が全身麻酔で歯を抜く治療を受けた際に低酸素状態となり、およそ1か月後に死亡していたことが遺族などへの取材で分かりました。肺に酸素を送るチューブが誤って食道に入っていた疑いがあるということで、警察が当時の状況を詳しく調べています。

 

遺族などによりますと、ことし7月、大阪・堺市にある「堺市重度障害者歯科診療所」で、特別支援学校に通う富川勇大さん(17)が全身麻酔で親知らずを抜く治療を受けた際に低酸素状態となりました。

 

生徒はその後、別の病院に搬送されましたが、意識は戻らず、およそ1か月後に死亡しました。

 

診療所側が遺族に提出した文書などによりますと、生徒は当時、呼吸を確保するため、肺に酸素を送るチューブを鼻から入れていましたが、チューブが気管ではなく、食道に入っていたとみられるということです。

 

遺族によりますと、診療所側は生徒が別の病院に搬送された2日後にミスを認めて謝罪しましたが、その後、具体的な説明などはないということです。

 

警察は業務上過失致死の疑いもあるとみて、当時の状況を詳しく調べています。

 

診療所を運営する堺市歯科医師会は取材に対し、「何もお答えできない」としています。

 

生徒の父親「あのとき何があったのかしっかり説明を」

生徒の父親はNHKの取材に対し「医師からは、安全を考えて全身麻酔をした上で治療を受けた方がいいという説明があり、それに従いましたが、まさかその後、命を落とすことになるとは思いもしませんでした。あのとき何があったのか、診療所側にはしっかり説明してほしい」と話していました。

 

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https://www.yomiuri.co.jp/national/20231216-OYT1T50094/

無念の父「抜歯で亡くなるなんて」…支援学校生死亡、酸素チューブ誤挿入か

2023/12/16 06:32

 

 堺市の歯科診療所で7月、大阪府内の特別支援学校に通う男子生徒(17)が全身麻酔で治療中、低酸素状態に陥り、約1か月後に死亡していたことが関係者への取材でわかった。大阪府警は、気管に通して肺に酸素を送り込むチューブが誤って食道に挿入された可能性があるとみて捜査。診療所側は遺族にミスを認めて謝罪した。

 

 死亡したのは府立支援学校の高等部3年の男子生徒(大阪府大阪狭山市)。発達障害があり、7月13日、親知らずを抜くため、障害者向けに治療を行う堺市堺区の市重度障害者歯科診療所を受診した。

 

 専門医によると、発達障害などがあり、痛みに敏感でじっと座るのが難しい患者らには通常、全身麻酔下で抜歯などの治療を行う。チューブの挿入ミスがないかをチェックするため、血中の酸素飽和度や呼気中の二酸化炭素濃度をこまめに確認する必要があるという。

 

 診療所から遺族に提出された報告書などによると、歯科医が生徒の家族の同意を得て、同日午後1時過ぎ、親知らずを抜く手術に先立ち、全身麻酔を実施。麻酔で自発呼吸ができなくなるため、肺に酸素を送るチューブを鼻から入れたが、低酸素状態に。血中の酸素飽和度は正常なら96%以上とされるが、20%台に低下していた。生徒は約1時間半後に心肺停止状態となり、市立総合医療センターに搬送されたが、8月9日、低酸素脳症で死亡した。

 

 救急隊員は搬送時に生徒の腹部が膨張していることに気付き、チューブを挿入し直したという。

 

 遺族側によると、診療所から連絡があり、両親は事故の数日後、歯科医らと面会。当時の経過を記した報告書を渡され、搬送先の病院からチューブを誤挿入した可能性を指摘されたとして謝罪を受けた。生徒が亡くなった8月にも面会し、改めて原因を聞いたが、「判断ミスだった」と繰り返され、具体的な説明はなかったという。

 

 日本歯科大の砂田勝久教授(歯科麻酔学)は「血中の酸素飽和度が下がった時点でチューブが食道に誤挿入された可能性を疑い、挿管し直す必要があったのではないか」と話している。

 

 堺市重度障害者歯科診療所は、市歯科医師会が2008年に開設。ホームページには全身麻酔について「体の動きがなくなり、治療を安全に行える」「気管挿管を行うので、呼吸は完全な管理が行える」と記されている。市歯科医師会は読売新聞の取材に「何も答えられない」としている。

 

 亡くなった生徒の父親(48)は「抜歯しようとしただけで亡くなるなんて、誰が想像できただろう」と無念の思いを口にした。

 

 生徒は両親と妹との4人暮らし。自宅ではハンバーグなどの得意料理を家族に振る舞い、特別支援学校では野球や卓球に打ち込んでいた。

 

 抜歯手術当日の7月13日、母親が診療所内で待っていると、救急車が突然到着し、顔が真っ青になった生徒が運ばれていったという。

 

 父親は「息子には明るい未来があると信じていた。診療所は原因を調べてきちんと説明すべきだ」と訴えた。

 

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https://news.yahoo.co.jp/articles/51904029f604bfd459556b3bb7880f33222670f7

父親「不信感しかない」 歯科治療を受けた17歳の支援学校生死亡 酸素チューブ誤挿入で低酸素状態に 堺市の重度障害者歯科診療所

12/16(土) 18:14配信 ABCニュース

 

 大阪府堺市の歯科診療所で、特別支援学校に通う17歳の男子生徒が全身麻酔で治療中に低酸素状態に陥り死亡した事故で、取材に応じた父親が診療所の対応に対し「不信感しかない」と語りました。

 

(富川勇大さんの父親)「(治療経緯の)説明を受けた時から、説明内容にすごい不十分な部分が多かった。最初から不信感というか憤りを感じますね」

 

 7月、堺市の重度障害者歯科診療所で、特別支援学校に通う富川勇大さん(17)が、親知らずを抜くために全身麻酔をした際、肺に酸素を送るために気管に入れるチューブが誤って食道に挿入され、低酸素状態に陥りました。

 

 富川さんはその後、心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、8月に低酸素脳症で死亡しました。

 

(富川勇大さんの父親)「こういうことがあったというのを世間の方々に知ってもらって、今後同じような事故がないように歯科診療所も対応策を考えてもらい、二度と起こしてほしくない」

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https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000328706.html

酸素チューブ誤挿入か 歯科治療で支援学校生死亡

[2023/12/16 12:02]

 

 大阪府堺市の歯科診療所で7月、特別支援学校に通う17歳の男子生徒が、全身麻酔で治療中に低酸素状態に陥り、1カ月後に死亡していたことが分かりました。

 

 捜査関係者によりますと、7月、堺市重度障害者歯科診療所で、府内の特別支援学校に通う富川勇大さん(17)が親知らずを抜くために全身麻酔をした際、肺に酸素を送るために気管に入れるチューブが誤って食道に挿入され、低酸素状態に陥ったということです。

 

 富川さんはその後、心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、8月に低酸素脳症で死亡しました。

 

 警察は、歯科医師がチューブを誤って通した可能性があるとみて慎重に調べる方針です。

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https://www.mbs.jp/news/kansainews/20231216/GE00054291.shtml

歯科治療で全身麻酔後に心肺停止…17歳の支援学校生死亡 遺族「誠意を感じられない」

大阪

2023/12/16 19:00

 

 大阪府堺市の歯科診療所で特別支援学校に通う男子生徒が全身麻酔での治療中に心肺停止となり、死亡していたことが分かりました。

 

 遺族などによりますと、死亡したのは大阪狭山市に住む富川勇大さん(17)です。

 

 富川さんは発達障がいがあり、特別支援学校に通っていて、今年7月、「堺市重度障害者歯科診療所」で親知らずを抜くため全身麻酔を受けた後、心肺停止となり救急搬送されたということです。

 

 その後、意識は戻らず富川さんは約1か月後に死亡しました。

 

 遺族は診療所側から、治療時、肺に酸素を送るためのチューブが気管ではなく誤って食道に挿入され低酸素状態に陥ったと説明を受けたということです。

 

 富川さんの父親は取材に対し、「診療所は判断ミスを認めているが、詳しい説明がなく誠意が感じられない」と話しています。

 

 警察は業務上過失致死の疑いも視野に調べています。

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https://www.sankei.com/article/20231216-4GWNHGGEWZO7NKXLSF33JYXF6I/

歯科治療で17歳の支援学校生が死亡 酸素チューブを食道に誤挿入か

2023/12/16 17:48

 

堺市堺区の「堺市重度障害者歯科診療所」で7月、特別支援学校の男子生徒が全身麻酔で親知らずを抜く治療中に低酸素状態に陥り、約1カ月後に死亡したことが16日、遺族への取材で分かった。遺族によると、麻酔で自発呼吸できなくなるため酸素を送るチューブが挿管されたが、気管ではなく誤って食道に入ったとみられる。大阪府警が経緯を調べている。

 

死亡したのは大阪府大阪狭山市の富川勇大さん(17)。父の勇雄さん(48)によると、勇大さんは7月13日に親知らずを抜く手術のために診療所を受診した。チューブを鼻から入れられた後、低酸素状態になり別の病院に搬送され、8月9日に低酸素脳症で死亡した。

 

診療所のホームページによると、診療所は平成20年に開設され、堺市歯科医師会が運営する。