【歯科】部分床義歯のフックとスパー

【歯科】部分床義歯のフックとスパー

2023-05-28

【概要】

スパー:
 前歯舌側のど真ん中に置くレスト。
 間接支台装置(回転防止)。
フック:
 前歯の隣接面(歯の間)に置くレストみたいなひっかけるやつ。
 間接支台装置(回転防止)。


【フックとスパーの定義】
(引用元:歯学生のパーシャルデンチャー第5版p.212)
 フックやスパーは義歯の沈下や回転を防ぐ目的で用いられる小突起で,大連結子や小連結子から発して歯に接触する
フック(図24-37)
 支台歯間線を挟んで義歯床とは反対側の切縁隅角部に設置される切縁レストのような補助支台装置の1つである.義歯の動きに抵抗して義歯を安定させる点で,間接支台装置でもある.
スパー
 支台歯間線を挟んで義歯床とは反対側の歯の舌面に設置されるレストのような補助支台装置の1つである.フックと同様に間接支台装置の役割も果たす.

【直接支台装置と間接支台装置の定義】
(引用元:歯学生のパーシャルデンチャー第5版p.101)
 1つの義歯のなかでの支台装置の設置部位によって,直接支台装置(direct retainer)と間接支台装置(indirect retainer)に分けられる(図14-3).
 一般に欠損歯に隣接する支台歯に用いるのが最も効果的で維持力も強固であるから,それらを直接支台装置とよぶ.
 直接支台装置は義歯のその部の垂直的動き(離脱力)に対して強く抵抗し,側方力にも抵抗するが,義歯の回転や傾斜を直接支台装置のみで防止しようとすると,支台歯に有害な力が及ぶおそれがある(図14-11参照).
 そのような不適切な力(動き)を緩和するために,静力学的な配慮に基づいて欠損歯部から離れた位置にある残存歯(近心または対側の協)に設置されるのが間接支台装置である.



【参考文献、参考URL】

歯学生のパーシャルデンチャー第5版p.101「直接支台装置と間接支台装置」

・歯学生のパーシャルデンチャー第5版p.212「フックとスパー」

・【月刊ヤンさん】①今月のキーワード「フック、スパー」_株式会社プライムデンタルのブログhttps://primedental.exblog.jp/27111576/